かよちゃん。
「い゙っ〜!」
さっきまで話していた男の子が手を押さえている
何が起こったのか余り理解できない
「っ、てぇな!何すんだよ爽!!」
爽 と呼ばれた男の子がすっ、と私の目の前に立つ
爽「結城、お前バカだろ。初対面の奴に触ろうとすんな、怖がってんぞ」
結「ボディタッチぐらい別にいいじゃん!!親睦を深めようとしただけだって!」
どうやら、私はこの人に助けられたらしい。
爽「親睦深める前に、相手のこと気遣え」
そう言うと結城と呼ばれた人を軽く叩き、私の左隣へ腰を下ろした
結「ってぇな、…あー、もうごめんねー?嫌だった?」
結城、くん?が此方を見る
『あ、えっと…「嫌だった、もう気安く触んな」
…っ!!?
左隣から聞こえた声に驚いて振り返ると目が合った
結「んだよ、爽に聞いてねーし!!」
爽「俺は代弁してやったんだよ。」
私を見てとんとん、と自分の顔を指す仕草をする
爽「顔、書いてある。まぁ、誇張もあるけど」
ばっ、と顔に触れる
恥ずかしくて顔があつい
この人、エスパー?
それとも私、本当に顔にでてるの!?
結「全部誇張だろうが!もう、いいよ!…あっ、俺吉田結城って言うのよろしくね!、んであいつが谷口爽」
私の方を見て明るく言う、吉田、くん?に流されてしまった。
『…あっ!斉藤かよです、よろし、くね』
結『かよちゃんかー!よろしくー!』
ちらりと左を見てみる
目が合ってしまった
爽「よろしくな」
谷口くんは、薄く笑って、短く挨拶をしてくれた。
どうやら知り合い、ができたみたいです
(あ、お礼言えてない。…言わなくていいかな、でも感謝してるし、どうしよう…)