最後の恋
「おかえりー!!」



そういって出迎えて
くれるのは星也ママと
幼稚園児の妹たえ。



…ともう一人今日は珍しい。



新一くん星也のお兄ちゃん。



お兄ちゃんをみて
星也は呆れ顔。



「何で家にいんの?
学校またサボったんだろ」



「サボったとか言うなよ
早退だ早退」



新一くんは有名なやんちゃっ子



いつものように
リビングであたしたちは
星也ママが用意してくれてた
お菓子を食べながらテレビを
見てた。



そしてあたしは6時に帰る。



「由亜そろそろ帰る時間。
送ってくから帰る準備しな」



冬になるともう夕方でも真っ暗であたしの家は団地だったし
近所には竹やぶがあった。



新一くんの言葉にあたしは
返事をして準備をした。



「由亜お前マフラーは?」



「今日時間なくて忘れてきた」



「じゃあこっち来な」



そう言われ新一くんの
傍に行った。



あたしは新一くんに
黒のマフラーを首に巻かれた。



「え?いいよー」



あたしはマフラーを外そうとした


「寒いから巻いて帰り」



あたしの手をとめて言った。



あたしと新一くんは
家を出てあたしの家に向かった。
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