最後の恋
「おいっ!」



あたしは布団をめくり上げられた



「は?」



目があったのは同じクラスの男。



「何寝てんだどけ」



は?もう一つベッドあるし…



「向こうにベッドあるし」



「俺がいつも寝てる場所ここ
勝手に使うな」



「何様?!先使ってるの由亜」



「いいからどけよ」



「むーりー」



「お前体育さぼんな」



「あんたもね!」



「俺はいいの」



「は?」



「分かったらどけ」



そう言われたと同時に
引っ張られるあたしの腕




「痛いし!腕伸びる」



「短いからちょうどよくなるな」



「なっ!?」



結局あたしはこの自己中俺様男にベッドを奪われた。



あたしは保健室を出て
体育館に向かう廊下を歩きながら一人怒っていた。



「何様?!ありえないし」



愚痴は止まらない。



「人が寝てるのに最低ー」
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