友達≠恋人
それを聞いた陽は目を輝かせて「本当?!」と嬉しそうに言った。
犬みたいな所も相変わらずだった。

「うん。何日間やってればいいの?」
「うーん・・・彼女がオレの元へ戻ってきてくれるまでかな?」

つまりは、場合によっては長くなったりすると言う事だ。

「戻ってきてくれたら花菜には何か御礼をしなきゃね。」
「そうだなー・・・。」

花菜の頭の中にはパフェやケーキを食べ放題出来るチケットが浮かんだ。
それを覗き見たかのように陽は「太るよ」と笑った。

「もー、人の脳内勝手に見ないでよ。恥ずかしいな!」

その後は二人笑って、温くなったアイスコーヒーとアイスティーを飲み干して帰った。


「そうだ。春香にも連絡しておこう。」

春香とは、陽と同じく小学校からの幼馴染である。
クラスはずっと一緒と言う、奇跡と言う名の腐れ縁である。

デコメ付きのデコメールで送った。
一分もしないうちに返事が返って来た。

「早いなー。」

春香はケータイの使い方に関しては達者である。
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