†穢れなき小鳥の殺し方†
プロローグ


「ピンドン、入りま~す」


その合図と共に煌びやかで下品なライトが店内を駆け巡る。

そして派手な音楽に合わせシャンパンコールが始まった。

俺の隣には寒いのに肌を露出しまくった女。

むせ返るような香水の香りに我慢しつつ俺は極上の笑みを浮かべる。


「ありがと、マユ。でも、本当にいいのか?ピンドンなんて」


勿論、これは社交辞令。


「いいの!一年に一回しかないショウの誕生日だもん」


そんな健気な台詞に俺は「悪いな」なんて心にも無い台詞を吐いて、彼女の額にキスを送る。

彼女は頬を赤らめて微笑んで――。


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