†穢れなき小鳥の殺し方†

「なら、働かないとね」

「――はっ?」

「じゃないと生きていけない」

「・・・・・・」


なんだ?こいつ。

頭でもイカれてんのか!?


訝しむ俺にそいつはニコニコ笑うだけで、


「でも、未成年だと仕事は出来ないから、

 年齢を聞かれたら二十歳って答えてね」


そう言った。



連れて行かれたのは『DEAR』って言う名前のホストクラブで、


「あ、俺は翼って言うんだけど」


俺を拾ったやつはそう名のった。



翼さんは店のナンバー1ホストで、

俺はその日、

『仕事』と『住む場所』を提供された。




そして、おれは

『相沢 翔汰』

から

『ショウ』

と言う名前に変えられた。
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