†穢れなき小鳥の殺し方†

「・・・・・・なんで?」

「えっ?」

「今日土曜日だろ」

「はい。だから学校もお休みで。昨日もおとといもちゃんと働けなかったから今日はしっかり働こうかと」

「・・・・・・」


ふわふわしたスカートにリボンのついたカットソー。

これが『働く』スタイルだとでも?

嫌味のひとつも言いたかったが、その服がどう汚れようと俺には関係ないから。


「入れば?」


そう言って和香を部屋の中に入れた。


「あの――」

「コーヒー」


本当はもう一度寝たかったが、無理だと悟りそう言うと「はい」と和香はジャケットを脱いで湯を沸かし始めた。

俺はまだ起ききらない頭を抱えてソファに。

しばらくすると、ボーっとする俺の視界にいつものマグカップが置かれた。

それに手を伸ばし口に運ぶ。


「・・・・・・」


じっと見つめる視線を感じる。

あまりに鬱陶しいから、


「普通」


とだけ答えたら、


「よかった」


なんて返してきた。

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