†穢れなき小鳥の殺し方†
「すみません。このあたり詳しくなくて・・・・・・」
「いいけど」
適当になんか買ってこいと言う俺に、
『お店の場所、分からないんですけど』
と言われて、俺は和歌とスーパーに行く羽目に。
って、なんでこんなことになってるんだ?
「あの、なに食べたいですか?」
「・・・・・・っつーか何でも作れんのか?」
そう聞き返すと「・・・・・・多分」なんて頼りない返事が返ってきた。
どうせ家で料理なんてしないんだろう。
作れないものを言っても仕方ないから、
「焼き飯」
「えっ?」
「米は家にあるから、適当に具材を買えよ」
とりあえず簡単に作れそうなもので絶対失敗出来ないようなものをチョイスした。
すると彼女は「うーん」と小さく呻きながら籠の中に入れたのは、
『チャーハンの元』
『玉ねぎ』
『卵』
『ベーコン』
ごく普通のもので、
俺も小さく安堵の息を吐いた。