†穢れなき小鳥の殺し方†
家について俺はソファに、和香はキッチンに。
「あの」
「・・・・・・なに?」
「お米は――」
「あぁ、後ろの棚。探せよ」
場所だけ教えて俺は携帯片手にソファに寝転がった。
たまには同伴しねぇとオーナーうるせぇしな・・・・・・。
そんなことを考えながら携帯をいじってたら、
「あの・・・・・・」
またこの声が。
「んだよ」
「このお米、水入れたら白く濁っちゃうんですけど」
「・・・・・・だから洗うんだろ」
ごく当たり前の事を言うと、「あ、分かりました」とまた水を出し始めた。
そして、
「・・・・・・おい」
「はい?」
「何やってる?」
「何って・・・・・・、お米洗ってます」
あぁ、そうだな。
俺も洗えって言ったよ。
でもな、
「何で洗剤入れてんだ?」
「えっ?」
和香の手元には泡にまみれた生米。
「俺を殺す気か――!?」
結局、
ほとんど俺が作った。