†穢れなき小鳥の殺し方†
「ショウ、ここ数日たるんでんじゃねぇの?」
「・・・・・・すんません」
あいつのせいで同伴が取れなかった。
ってか、完全な寝不足。
「ショウ、今日何の日か知ってる?」
「ん?あぁ、当たり前だろ?」
マズイ。
全然分かんねぇ。
チェックし忘れてた。
「なら言ってみて?」
「俺から?マキの口から聞きたいな」
なんで女っていう生き物は『記念日』を作りたがるんだか。
面倒で仕方ない。
「じゃ、記念にシャンパン開けちゃう?」
「いいね」
それでも俺は極上の笑顔を見せて、「さんきゅ」と彼女の頬に軽くキスをした。
なんの記念日だか知らねぇけど、ドンペリ入れてくれんならなんでもいい。