†穢れなき小鳥の殺し方†
スーツを脱ぎ捨ててベッドに転がり込む。
俺が投げ捨てたスーツを拾う姿が見えたがもうそれどころじゃなくて、
俺はそのまま枕に頭を落とした。
「きゃっ」
今度はなんだ?
いや、無視だ。
「あれ?」
・・・・・・何やってんだ?
「あ、そっか」
だからなんだよ?
「うん、大丈夫」
――くそっ!!
重たすぎる頭をもたげて、中々開かない瞼を開ける。
声のするほうに視線をやれば、
「あ、えと、おはようございます?」
「・・・・・・なんで疑問系?」
「い、いえ、その――」
彼女の視線に釣られて時計を見れば昼の12時を丁度回ったところだった。