†穢れなき小鳥の殺し方†
ホストに日曜日は無い。
いつものように顔を洗って髪を整える。
それからスーツに袖を通して――。
「今日も、お仕事なんですか?」
「当たり前」
『大変ですね』なんて口にしたら殴ってやろうかと思ったが、
「そう、なんですか」
だけ。
だけど、
「・・・・・・んだよ」
「いえ、なんでも」
軽く首を振る和香を置いて俺はタクシーに。
「いってらっしゃい」
なんて声が聞こえた気もしたが、
俺は無視した。
その目が酷く気に入らなかったから。