†穢れなき小鳥の殺し方†

『――誰?』


なんて間抜けな会話だ。

震える和香の唇。

その唇からもう一度、「ママ」と消え入るような声が零れた。


『・・・・・・わ、か?』


あぁ、遙香の顔が見れないのが残念だな。


「ママ・・・・・・」


まぁいいか。


『なん、で――』


こんな間近で、


『何でアンタがこの電話に出るの――!?』


和香の顔が見れるんだから。

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