†穢れなき小鳥の殺し方†
それでも次の日、和香は同じ時間にやってくる。
「コーヒーです」
手には痣ができていた。
そんな日を3回ほど繰り返すと、遙香からの電話はかかってこなくなった。
「・・・・・・面白くないな」
こちらから電話するか?
携帯のアドレスを弄りながらそんなことを考えてみる。
だけどそれすら面倒で、俺は携帯を放り投げた。
和香はいつものようにベランダで洗濯物を干してる。
この後、風呂と便所を掃除して帰るだろう。
――面白くない。
俺は何がしたいんだ?