†穢れなき小鳥の殺し方†
既知
だからと言って自分の手で・・・・・・、
なんて思うほど馬鹿じゃない。
こんな夜の世界では誰かに頼めば――、
「なあ、ヒットマンってマジでいんのかな?」
俺がそうつぶやくと、
「はぁ?頭湧いてんのか?」
ってホスト仲間に言われた。
全くだ。
何考えてんだか。
そんなんだから、
「はい・・・・・・って、あれ?」
「ちょっと、ショウ?」
客の煙草に火をつけようとしたのに、俺のライターはガス切れ。
「はい、ショウ。俺の貸してあげる」
「・・・・・・すんません」
後ろから翼さんに差し出されたライターで火をつけた。