†穢れなき小鳥の殺し方†
俺を映した瞳がゆっくりと下に向けられる。
俯いた彼女の顔。
そして小さな唇が言葉を伝える。
「・・・・・・離婚、決まったんです」
それは当然、和香の両親の。
和香から伝えられる事実に、
俺の思い通りの結果に、
俺は薄く笑みを浮かべた。
「――それで?」
俺の声に和香の顔がゆっくりと上がる。
生気の無い顔。
昨日は泣いたのか、近くで見るとその瞳は少し腫れているように見えた。
「それで、お前はどーすんの?」