†穢れなき小鳥の殺し方†

「どう、って・・・・・・?」


まだ高校生の和香。

未成年だとしても自分の意思をはっきりといえる年齢だから選択権は彼女にある。

彼女はどちらをとるのか。


「どっちの『親』を選ぶのかってこと」

「・・・・・・」


どちらかを選ばないといけない、究極の選択。

それがどれほど彼女を傷つけるのか。

傷つく和香を見れば俺は満足するのかもしれない。


とても『可哀想』で『不幸せ』な和香を見れば、

俺は彼女を『憐れ』んで、


満たされるのかもしれない――。

< 162 / 203 >

この作品をシェア

pagetop