†穢れなき小鳥の殺し方†
彼女を『女王様』に。
時には誉めたたえ、
あるときは「あまり頑張らないで」と慰めて、
たまに甘える。
『甘える』って言うのは客がかなり年上の場合有効的だ。
そして、
「あぁ!主人と一緒にパーティだなんて気がめいるわ!!」
「またまたぁ、そんなこと言ってべったりだったりして」
「やめてよっ、気持ち悪い!!どうせならショウみたいな男にエスコートしてもらいたいわよ!
大体主人なんて――」
「遙香さん頑張ってるのに。それは旦那さんがよくないかな」
「でしょ?それに――」
にっこり笑って愚痴も聞いてやる。
2ヶ月も過ぎた頃、
彼女は立派な常連となっていた。