†穢れなき小鳥の殺し方†
人間、転げ落ちるときはあっという間なのかもしれない。
「どうしたらいいの!?」
顔を蒼くして俺に泣きつく遙香。
勿論俺は優しく彼女の背中を抱いてやった。
「大丈夫。使える金、あるだろう?」
「えっ?」
驚く彼女に俺は微笑む。
「ほんの少し、借りればいい」
「・・・・・・」
「儲かったら埋めればいいんだよ」
「何、言って・・・・・・」
「俺に、会いたいんだろう?」
俺の言葉をどう解釈したのか。
彼女はまた店に来ては派手に遊んでいくようになった。