†穢れなき小鳥の殺し方†
そんな高校も、もう通う気なんて無くなってた。
『ダチ』と呼べる奴等すら、俺から距離を置く。
今、考えてみればみんな受験でそれどころじゃなかったのかもしれない。
「バイト代、少しは家に入れてよね。養ってるんだから」
どこもかしこも俺に居場所なんてなかった。
婆さんだけは俺に優しかったが、
「義姉さんにお金渡すくらいなら、うちに入れてくれればよかったのに!うちだって裕福な家じゃ・・・・・・」
俺のせいで風あたりが強くなったみたいで――。
俺はバイト先で給料をもらって、
その金を握りしめて、
夜の街に飛び出した。