君との関係は幼馴染

「夏奈?」
静かになった私を心配して声をかけてくる冬夜

「教えてくれないからもう冬夜とは話さない~」
「いじけないでよ。」

髪をなでられる。
「冬夜・・・?」
か、顔が近い!!
「夏奈・・・目をつぶって?」

キスされるのかな・・・
ファーストキスは滝人がよかったのにな。

ホント冬夜に申し訳ないなー
最低だよ私。

だから冬夜を拒むことなんて私には許されない。
目をつぶる。

でも唇にはなにも触れない。

「冬夜・・?」
そっと目を開けると冬夜が寂しそうに笑っていた
そして
冬夜の腕の中に包まれる。

「ごめん。怖かった?・・・夏奈ふるえてる」

私震えてたの?
ごめんね冬夜。私まだ滝人のこと忘れきれてないみたい。
許して?

「大丈夫。俺、夏奈が滝人のこと忘れるまで手をださないから」
「・・・なんで冬夜はそんなに優しいの?」
そう言ったら私を抱きしめている腕の力が強まった。

「冬夜?」
「優しい・・・か。」

再び顔をあげると冬夜はまた寂しそうに笑っていた。
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