俺様王子の初恋
サイズはぴったり、だけど
本当に私がこの格好で外に
出て行くんだと思ったら
逃げ出してしまいそうになった。
「 見てもいい? 」
「 うぇっ!? 」
間をあけずに開いたドアに
驚いて背中を向けると
木崎さんが私の目の前まで来て
にっこり笑った。
「 可愛い♪ 」
「 へ? 」
「 一之瀬さんって小さいし、
制服の着方変えたらすっごい
可愛くなると思うよ? 」
スタイル抜群、才色兼備な
木崎さんに言われてしまうと・・
説得力があるようでないような。
「 とりあえずサイズはぴったりだね! 」
私の周りをぐるぐる回って
そう言うと、更衣室から出て行った。