俺様王子の初恋
ふるふると、小さく首を
横に振ると、彼の口から
溜息が漏れた。
「 無防備って言うか、もう少し
警戒した方がいいんじゃねぇ? 」
「 ・・・へ? 」
呆れた顔でそういわれたけど
よく意味が分からなくて
首を傾げると、再度彼が溜息をついた。
「 俺が今押し倒しても、お前は
抵抗しないんだな? 」
「 ・・・それ、は・・! 」
慣れたっていうわけじゃない。
心臓はうるさいし、言葉はうまく
話せなくなるし、動揺しまくりなのは
多分、彼も気づいてる。
─────────────・・抵抗?