俺様王子の初恋
でも、それはきっと私だけで、
地味な私が珍しいから
ちょっかいを出しているだけ・・。
心のどこかで分かっていたけど
考える余裕がなかった。
・・・・違う。
「 言って、葵 」
「 違うんです・・ 」
「 なにが? 」
”考えなかった”だけだ。
その先に用意された答えを知るのが
怖くて、離れたくなくて、
頭がいっぱいになるように
わざと違うことばかりを考えてた。
自分の都合がいいように。