俺様王子の初恋
背中をポン、と押されて
一歩前に出ると、私は
ステージの上にいた。
『 前に出てくださーい 』
からかうような、司会者の声。
盛り上がる生徒。
『 緊張しちゃってるのかな? 』
ガクガクと震える足は
前に進みそうになくて
そんな私を横目に司会者は
言葉を続けた。
『 えー・・では、2年、・・・ 』
そのまま、私を含めて三人の
地味子がステージに並んで
ステージの下にいる生徒に
それぞれの”評価”をされた。