俺様王子の初恋
審査員はその場に集まった生徒。
配られた紙にそれぞれの答えを
記入して一つの箱に集める。
動けない私は裏に戻ることも
できなくて、一条先生に
手を引っ張られてズルズルと
引きずられるようにして
裏に戻った。
「 ごめんなさいね 」
先生はそう言って謝るけど
顔はニコやかなままだった。
「 結果は明日の後夜祭で発表されるの。
明日は委員の仕事があるし、それまで
保健室にいてくれる? 」
「 ・・・・はい、分かりました 」
その後、少し早い打ち上げが
クラスであったらしいけど
私は顔も出さずに家に帰った。