俺様王子の初恋










─────────ああ、そっか。







いつもは、彼が私より先に
来ていたから。






「 ・・・嫌です 」


「 拒否権なんかないよ? 」


「 なっ・・・! 」


「 葵ちゃんの大好きな先輩と
  保健医との関係、バラしちゃうよ? 」










今まで、散々助けられておいて
私は彼に何もできなかった。







あそこに行くだけで、”最悪”を
避けることができるなら。







「 ・・・・分かり、ました・・ 」









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