俺様王子の初恋











「 開けて? 」


「 ・・・・ッ 」


「 ほら、早く 」






ポケットから鍵を取り出す私を
急かしながら、楽しそうに口元を
緩める彼は、クラスにいる彼とは
別人のようだった。







”冗談だよ”って笑っては
くれそうになくて、私はゆっくり
鍵を開けて、ドアノブを回した。












──────────ガチャッ・・・









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