俺様王子の初恋
意地悪
───────────カタン、
「 ・・・・っ・・せんぱっ・・ 」
どれくらい経ったんだろう。
先輩はまだ私を離してくれない。
離れたと思ったらまた塞がれて
苦しくて先輩の腕を叩くと
名残惜しそうに離れていく。
けど、またすぐに・・・・
そんなことを何度も繰り返して
意識が朦朧としてきた頃、
「 旧校舎だけど一応学校よ、貴方達 」
聞き覚えのある、あの声が聞こえた。
私はソファに押し倒されていて
先輩がその上に乗っかっていて
先輩でその人は見えない。