俺様王子の初恋
優しい
───────あれから、私は
先輩に家まで送ってもらって、
気づいたらベッドの上にいた。
記憶が曖昧、というか
うまく整理ができなくて
色々なことが重なりすぎて
その一つ一つが大きすぎて
頭は既にショート寸前だった。
「 ・・・・・・・・悠太 」
それは、一条先生の前の彼氏だけど
実はまだ今も好きで、けど仕方なくて
好きだけど別れなきゃいけなくて・・・?
親が反対したからだめで、それで
先生は泰雅先輩を退学させようと
この学校にきて・・・・
「 ・・・あーもう・・・・わかんない 」
一つずつ説明でもしてくれたなら、
私だってこうも頭を抱えることは
なかったと思う。