俺様王子の初恋
──────────ドタッ
「 ・・・何してんだよ 」
期待していた土曜日のデートは
見事に先輩の”男の本能”という
理解し難いものに潰されて、
金曜日に学校をサボってまで
私の初めてを奪っておきながら
まだまだ若い彼の”男の本能”は
常に彼を支配しているらしい。
先輩に出会ってから、私の頭は
常に何かを考えていて、それも
よく分からないことだらけで、
頭も、身体も疲れていたからか
日曜日も昼過ぎまで寝ていた。
目を覚ますと隣で先輩が寝ていて
開きっぱなしのドアといい、
タンスといい、色んなところで
先輩は大雑把で適当で、最後には
最低と言える。
「 何で、下着出してるんですか? 」