俺様王子の初恋





チャイムが鳴ると、彼女は
自分の席に戻って行った。
ほっ、としている間に授業は
始まって、





黒板に書かれた文字を
ノートに写しながら、
私の頭の中は先輩と木崎さんの
絵が出来上がっていって、
心には雲がかかっていた。






─────────ガラッ・・





「 授業中失礼します 」






授業が始まってまだ10分ちょっと、
入ってきたのは、一条先生だった。







しばらく教科担任と話した後、
一条先生が私を見て、バチッ、と
視線がぶつかった。








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