俺様王子の初恋












─────────────ダンッ







「 奪いますよ、先輩から 」







壁を殴った佐野が腕を
引っ込める前に、俺が
その腕を掴んで引き止めた。







「 やれるもんならやってみろ。
  ・・・その代わり、結果が出るまで
  絶対にあの部屋には入んな 」







たまに見せる悪そうな顔。
こいつなら窓を割らなくても
何かしてあそこに入れそうで
嫌な予感しかしない。








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