俺様王子の初恋
「 なっ・・・!! 」
2人に腕を掴まれて
フェンスから背中が離れる。
そのまま引っ張られて
ホースとバケツを持つ2人の方へ
無理矢理連れて行かれた。
「 頭冷やしてよく考えれば
分かるんじゃない? 」
黄色パーカーがそう言うと
腕に鈍い痛みが走った。
ガクン、とその場に膝をつくと
腕を掴んでいた2人が私から離れた。
──────バシャッ
「 きゃああっ 」
気づいたときには、私の髪から
ポタポタと水が滴っていた。