俺様王子の初恋




「 うるせぇ 」


「 口答えしない! 」


「 黙れ 」


「 口、塞ぐわよ? 」





視界は布団に遮られているけど
やり取りを聞いてる限りで
仲良いんだな、なんて思ってたら
目の前が眩しくなって、片目を瞑った。





「 衣装みっけ♪ 」


「 あっ!! 」





私の隣にあった衣装の入った
袋をとられて、手を伸ばしたけど
届かなかった。





「 とりあえず放課後まで休んでなさい? 」





あと1時間で午後の授業は終わる。
”放課後の準備に顔出せば大丈夫”
って先生に言われて、私と彼、2人が
保健室においていかれた。






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