秘密な彼女と彼氏①

「捷くん...
もうこんなことやめよう?
本当はやりたくないんでしょう?」

「うっうるさい!!
もうすぐ時間だ。
じゃあな!!」

捷くんがそう言うと
黒い靄(もや)が立ち込め
靄がはれるころには...
誰もいなかった。

シーンとした静寂が
体育館を包んだ。

その時......

「桃!」

突如聞き慣れた声が聞こえた。



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