太陽の光
*+桜+*


あの日から毎日のように陽くんは病院に来るようになった。

4時過ぎに病院に来て、消灯までずっとそばにいてくれる。



「あの陽がね~」

あの日の翌日明莉がたっちゃんと一緒に病院を訪ねてきた。

「桜、心配くらいさせてよ。それがアタシの役目でしょ?」

明莉はいつもの明るい笑顔を向けてくれた。

「陽なかなか言わんけど、さーちゃんのことめっちゃ好きなんよ?」

たっちゃんの笑顔に素直に頷けない自分がいる。

陽くんは一度も桜に『好き』と言葉にしてくれたことはない。

そして桜も入院してから一度も口にしていない。


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