C'est la vie!



「明日未ーー!!」


お母さんが勢い込んであたしの手をぎゅっと握る。


その感触は懐かしいお母さんの感触で、あったかい―――


「明日未が目を覚ました!あ、あたし先生を呼んでくる!!」


アヤメがびっくりして、さっきまで泣き出しそうだった声を今度ははっきりと涙声に変えて、慌てている。


目を―――覚ました……?


どうゆうこと…


「アスミーーー!!」


サヤカが泣きじゃくりながら、あたしの体をぎゅっと抱きしめる。


懐かしいサヤカの体温。あったかい。







夢―――




じゃない。





ここにきてようやく気付いた。





あたし―――










生きてる―――?










< 103 / 194 >

この作品をシェア

pagetop