C'est la vie!
―――……え?一緒に居たい?
あたしはまたも固まったまま零くんの後ろ姿を見つめる。
「ほら、ハウスに戻ろうよ」
零くんはさっきの怒気をどこかへしまいこみ、いつものようににっこり微笑むとあたしの手を再びぎゅっと握った。
ってか、ハウスって!
あたしは犬じゃない!!
そう思うも、
心臓の反対側では零くんの笑顔にキュン♪と心臓が縮む。
―――
――
ハウス…もといお部屋に戻ると、
「じゃん♪」
零くんは得意げになって心臓……もといセラヴィを見せてくれた。
「セラヴィ……無事だったんだね」
「うん。ヒビひとつ入ってない。丈夫な心臓だよね~。しぶといところがクロウさんみたいじゃない?」
零くん…無邪気な笑顔でさりげなく酷いよ。
でも
「良かったね、無事で」
あたしが笑いかけると、
「結城さんが守ってくれたおかげ」
零くんはまたも笑った。
「え?あたし??」
「覚えてないの?結城さん、この心臓が床に落ちる前にキャッチしてくれたんだよ」
そう……だっけ…