C'est la vie!
目的―――……
『アスミ』
夢の中で聞いた、あの声。クロウさんの目的は、
あたし……?
だったら辻褄が合う。
ここを出られない理由。クロウさんは百年以上もこのときを待っていたんだ。
あたしは一体誰なの。
あの夢の中で見たあの女の人―――
あの人とあたしはどう繋がりがあるんだろう。
偶然、同姓同名だから?
いや、違う。
だってあたしのこの名前は―――
それを考えると、
クロウさんはあたしを
連れて行こうとしているの?
でもそうだったらどうして零くんを巻き込んだりしたの?
「零くんどうしよう…」
あたしは零くんの袖をきゅっと掴んだ。