C'est la vie!
レイは声を荒げて、大声で否定した。
大きな声を出したせいか乱れた息が肩が上下させている。
「ミサトへの気持ちを捨てるのがそんなに怖いのか?
また捨てられたら。とか考えてるんじゃないか?
だから君は一歩を踏み出す勇気がないんだ」
私の質問に、
「うるさい!!!」
レイは再び声を荒げて私を睨んだ。
「あんたに何が分かるんだよ!俺の気持ちなんて分かりはしないのに!
それに自分はそうじゃないって言えるのかよ!結城さんを連れて行こうとしてるくせに!」
そう言い切ったあと、レイは酷くバツが悪そうに俯いた。
元々気性が荒い性格ではない。思いが爆発して自分でも想像できなかった汚い言葉が自分自身の口から出たことに戸惑っているようだった。
「……すみません…俺。もう寝ます。おやすみなさい」
バタバタバタ…
レイは逃げるように書斎を飛び出していった。