C'est la vie!
幽霊ビギナーです。
――――――
――…
頭がズキズキする…
それにすっごい重い。徹夜で勉強して試験に挑んだときみたいだ―――
「―――さん…結城さん」
遠くの方で聞いたことのある声が聞こえてきて、それでもあたしは重い瞼を開けることができなかった。
「結城さん。しっかりして」
ああ―――…この声―――少し低くて甘い…
大好きな零くんの声だぁ…
零くんがあたしを呼んでる?
でもあたしって名前教えたっけ。
ううん、そんな細かいこと今はいいや…
だって零くんに名前呼んでもらってるんだよ―――
あ、そっか。これは夢なんだ…
夢なら覚めないで…夢なら…………
――――…
「結城さん!」
零くんの声が聞こえてきて、激しく肩を揺さぶられた。
―――!!?