C'est la vie!



え―――……?




あたしは目を開いたまま、その場で固まった。



『――――――――――…明日未…………』



声が遠くなる。前を向いて目を凝らすと光もどんどん弱まって、


やがて消えて見えなくなっちゃった。


あとに残ったのはどんよりと暗い洞穴の奥だけ。





「………消えちゃった………」




ぽつりと漏らすと、零くんもその場で目を開き、動きを静止させた。


「……どうして…」


零くんがぽつりと漏らし、その声は小さかったけれど暗い洞穴のせいかよく響いた。


「どうして行かなかったんだよ!」


あたしを睨みながら、零くんはそう勢い込んできた。


さっきの驚きがまたもやってきて、でも怒鳴られたことに急に悲しくなった。


「……行けないよ…あたし一人で…」


何とか答えると、


「君は生き返れたかもしれないのに!俺なんて放っておいても大丈夫だ」


と、またも零くんが声を挙げる。




「……一人じゃ意味ないよ…あたしのせいで零くんを巻き込んじゃったわけだし、幽霊になってもいっぱい助けてくれた零くんを置いていけないよ。



二人一緒じゃなきゃ意味がないんだよ」







俯いて何とか答えると、



悲しみが涙と言う形で目頭を熱くさせた。






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