C'est la vie!






――――…は?





言ってる意味が良くわかりませんが。


は!そうだった!!この人、不思議クンだったわ。


こんなときに冗談!?心臓に悪いよ。


あたしが疑わしい目つきで零くんを睨むと、零くんは呆れたように目を細めた。


「信じたくないのは分かるけど、ホントのことだよ」


「嘘。だってあたし零くんに触れるし」


「それは幽霊同士だからじゃない?」


「またまたぁ」


あたしは苦笑を返して、それでもさっきまるで鉛が詰まったような鈍痛が不思議と頭から去っていく感覚に、眉をしかめた。


だって、さっきは気を失う程の痛みだったのに…


…………


ガバッ!


あたしは零くんの制服のブレザーの前を勢いよく開いた。


零くんがびっくりして少し身を後退させる。


それでも構わずにあたしは零くんの心臓の辺りに手を這わせた。


「……大胆だね」


零くんがびっくりしたように目を丸めた。


けど―――


あたしは違う意味で、言葉も出せないほど驚いている。






だって零くん、




心臓の音しない―――







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