C'est la vie!
*ただいま*
病めるときも健やかなるときも、ともに…
零くん
あたしたち
戻ってこられたんだよ
零くん
あたしたち
生きてるよ
零くん
何度も何度も心の中で彼の名前を呼んだ。
大好きな人の名前を―――
零くんがこちらをゆっくりと振り返る。
「………ただいま」
かすれる声で呟いた声は
少し甘くて低い…くすぐるような声。
零くんの……声だぁ…
「おかえり……」
あたしは涙の入り混じる声で答えると、きゅっと零くんの手を握り返した。
それは幽霊…違った、ゴーストのときに感じたあやふやなぬくもりじゃなく
その皮膚の下に確かに温かい血が通っていることを―――
気付かせてくれた。