C'est la vie!



入院している間でも、時間は容赦なく流れていく。


精密検査とかでしばらく退院できそうにない。


だけど何とか入試の日までには退院できるとこを知ると、


その日からあたしには地獄の受験勉強と言うものが待っていた。


いや~~~!!!!


死んでる(?)ときは辛い受験勉強が待っていようと戻って来たいってあんなに強く願ったのに、やっぱり勉強はイヤ!!


それでも


同じ病室になった零くんにお勉強を教えてくれる!


し・か・し


「ふ~ん♪アスミちゃんて言うんだ。可愛いね♪レイとはどこで知り合ったの?」


「レイなんてやめて俺がお勉強教えてあげるよ」


「春から俺らの後輩?♪♪」


零くんのお友達が零くんをお見舞いしにわらわら。親切なのかありがた迷惑??


零くんは不思議くんなのに、たくさんいるお友達(ちなみに全員♂)は意外にまとも。


し・か・し


「レイはぼ~~~としてて不思議くんだけどさ、こう見えて学年首席。特進クラスのエース」


と一人が教えてくれて、


学年首席!?特進クラス!!?


あたしはその事実にまたもびっくり!


はぁ~脳ある鷹は爪を隠すってヤツ??そう言えば色々零くんの知識が役立った気がするし…


「別に自慢することでもないし。それよりさぁ、あれ言ってみたかったんだけど」と零くんは相変わらずマイペース。


「「「あれ?」」」


「そう。せっかく幽霊になったってのにさ“わが生涯に一片の悔いなし”ってラオウの台詞。しまった。言いそびれた


何かかっこつかないよね?」


零くんは真剣にう゛~んと唸ってあたしに同意を求めてくる。


「「「幽霊!?」」」零くんのお友達は顔を合わせて目をぱちぱち。


「だって結城さん言ってたじゃん。ラオウかっこいいって。タイプだって」


言ってない!


確かにあのマンガのあの台詞には感動はしたけど。


この爽やかで天然零くんは※南斗水○拳のレイにもなれないよ!
(※『北斗の拳』の登場人物です♪気になる方は調べてみてください☆)






零くん??爪よりも他を隠したほうがいいわよ??






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