C'est la vie!
ミサトさんとか―――……
って言葉は口に出せなかった。
って言うかあれは単なる夢だし。実在する人物かどうかも怪しい。
「誰それ?」
なんて、きょとんとされるのがオチだし。
だけど、もし……
ミサトさんが実在する人で―――…あの人が零くんの大切な人だったら―――
大切な人だったら?あたしはどうするの??
それに―――これから成仏するって言うときに、それこそ心残りだよね……
―――黙っておこ……
あたしは口を噤んだ。
「会いたい人…って言うか犬はいるかなぁ。モップのことだけど。俺が今度行くところにすでに居ると思うから、むしろ外に出るより天国行きたい」
なんて零くんはサラリ。
零くんは、よほどモップが好きだったみたいデス。
「でも今は結城さんでいいや。モップに似てるし」
なんて零くんは爽やかに、にっこり。
う゛!その笑顔、卑怯だよ!!
なんてドキドキしながら顔を逸らすと、すぐ近くに居たクロウさんとばっちり目が合ってしまった。