C'est la vie!
そう思い悩んでいたある日のことだった。
「「心臓探しゲーム?」」
あたしと零くんは、得意げに笑うクロウさんを前に顔を合わせた。
「そうさ。この屋敷にレイが大切にしているあの香水を隠したんだ。君たちでその隠した心臓を捜す。
簡単なゲームさ」
「ゲームって…」
ってか、零くんの心臓勝手に持ち出したの!
流石の零くんも怒り出すと思いきや…
「いつの間に…さすがゆ…ゴースト歴が長い大先輩なだけある」
なんて、妙なところで感心。
ってかいつの間に…って言う程、零くんガードが固いわけじゃないでしょ!
いっつもふわふわ…ぼーっとしてるんだから。
だからクロウさんに漬け込まれるんだよ。
「期限はそうだな…日没まででどうだい?君たちが見つけられなかったら、
今夜は私がアスミと添い寝するっていうことでどうだい??♪」
なんてクロウさんは楽しそう。
ちょっと待て!
あたしと添い寝―――!!!
「冗談じゃなっい!そんなことできますか!」
なんかこの人、違った意味で危険そうだもん。
やだやだやだ!!!
絶対ヤダ!!