C'est la vie!



だけど、しかし……


この広いお屋敷の中で、あの小さな心臓のボトルを探すのは大変!


「ここにもない」


あたしは何か分からない部屋のクローゼットを開けて中を覗き込み、埃が舞って咳き込みながらも小さく唸った。


「何か手がかりがあったらなー…」


と零くんは花瓶のような壷の中身をひっくり返している。


中から小さな蜘蛛が転がりでてきて、あたしはそれにびっくり。零くんは笑ってたけど。


でも…ゲームとは言え…


「もう!何なのよ、あの人っっ!」


あたしはぷりぷりといきりたっていたけど、零くんは苦笑い。


「暇だったんでしょ?」


と、さらりと一言。


「零くん、随分余裕だね。負けたら罰ゲームなんだよ!あたしクロウさんと一緒にねんねなんだよ!


そんなのイヤだよ!」


そう勢い込むと、零くんは目をぱちぱち。


だけどすぐにあたしの頭に手を置いて、






「大丈夫だよ。モップは俺の大切なペットだから、誰にも渡さないよ?」





優しく微笑んでくれた―――


まではいい!


やっぱりあたしはモップで、ペット!?




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