C'est la vie!
ブリトニー登場!?
だけどクロウさんが知っていたところで、どうだって言うんだろう。
あたしは零くんに気持ちを伝えられないでいるし、伝えたら消えちゃうかもしれない。
だめだ……
さっきから同じことばかり考えてる。こんな暗くて後ろ向きなことを考えてたら、
本当に成仏したいときにきっと成仏できなくなる。
あたしは考えを改めるつもりで、零くんからそっと離れた。
頭冷やそう……
そう思って廊下に出る。
ここに来たばかりのことを考えると、一人でこのお屋敷を歩き回るなんて考えられなかったけど……
人間…ってか幽霊??成長するもんだなぁ。
何となくあたしはさっきのクロウさんの絵が飾ってあった書斎に足を向けた。
前だったら絶対に一人で夜出歩くなんてごめんだったけど、今は不思議と恐怖を感じなかった。
ここは―――クロウさんのお屋敷だ。
クロウさんが生前住んでたおうちだ。
そう考えると、怖いなんて思わなかった。
だってあのクロウさんだよ??
悪戯目的で落とし穴は掘ってあっても、悪霊は寄せ付けなさそう。
なんて考えてる傍から、暗い廊下の、木目に足をとられてあたしは派手に転んだ。
転んだ―――と思ったケド、
「き、キャァアアア~!!!」
あたし!落ちてるんですけど!!!
何でこんなところに落とし穴!?ってかやっぱり落とし穴!
って考えてる場合じゃない!!
た、助けてーーー!!!